サッカースクール体験に行ってきた。

サッカー

# コーンひとつで、子どもの目つきが変わった日

木曜日の夕方、仕事帰りに上の子と真ん中の子を連れてサッカースクールの体験に行ってきた。「行きたい」と言い続けていたのは知っていたけど、こういうのは大抵、当日になると急に「やっぱりいい」とか言い出すものだと思っていた。今回はそれがなかった。

## 体験の日、意外と本気だった二人

コーンドリブルと1対1。メニューとしては地味だ。派手なゴールも歓声も起きない。だけど二人とも、思っていた以上に真剣にやっていた。

特に驚いたのは、周りの子どもたちの動きに引っ張られていたこと。うまい子が近くにいると、なんとなく自分もそのレベルに合わせようとする。これは親が言葉で教えられることじゃなくて、環境が勝手にやってくれることなんだと思う。子ども同士の空気感というか、あの「これぐらいできないとダメなんだ」という無言のプレッシャーは、コーチの指導よりも効いている場面すらあった気がする。

## コーンドリブルと1対1は「身体操作」の練習だと思っている

技術指導という言葉を使うと、なんとなくサッカーが上手くなるための練習に聞こえる。でも僕はコーンドリブルや1対1は、もう少し手前の話だと捉えている。ボールを使いながら、自分の身体をどう動かすかを覚える時間、というイメージだ。

### ゴールデンエイジという考え方

サッカー界でよく言われる「ゴールデンエイジ」は、9歳から12歳ごろの、神経系の発達が著しい時期を指す言葉として使われることが多い。この時期にどれだけ多様な身体の動かし方を経験しているかが、その後の運動能力に影響すると言われている。上の子はもうすぐその入り口だし、真ん中の子はまだ少し早い。だからこそ、今のうちにコーンをまたいだり、相手と向き合って駆け引きしたりする経験自体に価値があるんだろうなと、見ていて思った。

うまくドリブルできたかどうかより、失敗しながら試行錯誤している時間の方が大事な気がしている。

## 「失敗を歓迎する」指導が、地味に刺さった

体験の中で一番印象に残ったのは、技術的な指導内容よりも、コーチの言葉の選び方だった。

ミスをした子に対して、「今のはナイス」と声をかけていた場面が何度かあった。結果だけ見れば失敗しているプレーなのに、そのチャレンジ自体を拾って認める。これはたぶん意識してやっていることなんだと思う。

正直、こういう指導って口で言うのは簡単だけど、実際にやり続けるのは結構難しいんじゃないかと思う。うまくいかない場面が続くと、大人はどうしても「もっとこうしたら」と結果側の言葉をかけたくなる。それをぐっとこらえて、挑戦したこと自体を拾い続けるのは、地味に忍耐がいる作業のはずだ。

子どもたちが失敗を怖がらずにチャレンジしていたのは、たぶんこの空気があったからだと思う。うまくいかなくても、次のプレーでまた同じようにチャレンジしていた。これは家では、なかなか作れない環境だなと感じた。

## 帰り道、根掘り葉掘り聞いてしまった

体験が終わって、車の中でどうだったか根掘り葉掘り聞いた。コーチはどんな人だった、誰が上手かった、楽しかったこと、うまくいかなかったこと。答えはところどころ要領を得なかったけど、二人とも口をそろえて「もっとやりたかった」と言っていたのが印象的だった。

時間が足りなかった、まだ終わりたくなかった、という感覚。これは親が横で見ていても分かるようで分からない部分だと思う。表情や動きからある程度は読み取れても、本人の口から「もっと」という言葉が出てくると、やっぱり説得力が違う。

続けるかどうかはまだ決めていない。でも、あの「失敗してもナイス」という空気の中で、もっとやりたいと思えるくらいボールを蹴っていた姿を見られただけでも、行ってよかったなと思う。

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