今日は長男のサッカースクールの日だった。メニューはいつも通りで、1時間のドリブル練習と、30分の1対1。
前日、長男にはスピードアップが必要だという話をしていた。それまでもずっと、相手を見ること、スペースを見つけること、フェイントでチャレンジすることを伝えてきた。振り返ると、言っている中身はほとんど毎回同じだったと思う。言われる側からすれば、またその話か、という感じだったかもしれない。
前半は、いつも通り取られていた
1対1が始まってしばらくは、正直いつも通りだった。仕掛けては取られ、また仕掛けては取られる。相手を見る前にボールを運んでしまって、そのまま引っかかる場面が続いていた。
見ている側としては、どうしても「今日もか」と思ってしまう。昨日あれだけ話したのに、と口を出したくなる気持ちもあった。でも、言ったことがすぐ形になるほど、子どもの体は単純じゃない。それは、普段小学2年生にサッカーを教えている自分が、一番わかっているはずのことだった。
後半、相手を見てからスペースへ
変化が出てきたのは後半だった。長男が、仕掛ける前に相手を見るようになっていた。そして、前半のドリブル練習でやっていた形を使おうとして、空いているスペースへボールを運んで逃げることができていた。
練習でやったことを、その日のうちに使う
僕が一番嬉しかったのは、前半の練習と後半の1対1が、ちゃんとつながっていたことだった。
以前、同じスクールで、コーチから「コーンドリブルで使った技を1対1でも使ってみて」と言われていたのに、結局最後まで得意なイン・イン・アウトに頼っていた日があった。あの日の長男と比べると、今日は明らかに違った。練習でやったことを、試合形式の中で試そうとしていた。うまくいくかどうかより先に、使おうとしていた。その順番が、今日は正しかった気がする。
寝静まった後に開いた、サッカーノート
夜、子どもたちが寝静まってから、長男のサッカーノートをこっそり開いてみた。
そこには、100点と書いてあった。自分で自分に、満点をつけていた。
正直、少し笑ってしまった。前半はあれだけ取られていたのに、満点なのか、と。でもページを読み進めて、その笑いは引っ込んだ。次にやることの欄に、この習慣をつけること、試合でもできるようにすること、と書いてあったからだ。
満点のあとに「次」を書けるということ
100点という数字だけなら、今日の満足で終わっていたと思う。でも長男は、その下にちゃんと次の課題を書いていた。今日できたことを、たまたまで終わらせずに習慣にしたい。スクールの1対1だけじゃなく、試合でも出せるようにしたい。
つまり本人の中では、今日の100点は「完成」ではなく「手応え」だったんだと思う。できた感覚を自分で認めて、そのうえで、まだ先があることもわかっている。2年生の子が、それを自分の言葉でノートに書いていた。そこに、静かな成長を感じた。
言い続けてきたことの、行き先
相手を見ること。スペースを見つけること。フェイントで仕掛けること。何度も言ってきたことが、今日やっと長男の中で一本の線になったのかもしれない。もちろん、明日も同じようにできるとは限らないし、試合でとなれば、また別の壁があると思う。
それでも、満点をつけた日のノートに「次」を書いていたことは、ちゃんと覚えておきたい。僕が何かを言う前に、本人がもう次を見ていた。親としては、少し出番を取られたような気もするけれど、それくらいがちょうどいいのかもしれない。
ノートはそっと閉じて、元の場所に戻しておいた。


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